魔法使いサリー(文庫版) (講談社漫画文庫)

  • 講談社 (2006年7月1日発売)
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本棚登録 : 33
感想 : 4
5

アニメを再放送かなにかでちらっと見たことはあったが、原作の漫画は読んだことがなかったので手を出してみた。
最初のうちはサリーちゃんの名前がサニーちゃんだったことや、横山光輝さんが他の連載が忙しく、アニメのスタッフにサリーを託すことにしたから連載期間が短いことなど、初めて知ることがいっぱいあった。
それより驚いたのは、少女向けではあるものの取り扱う問題がイジメやカツアゲ、アルコール中毒症などけっこうハードなこと。
特にアルコール中毒症で悩む父と娘をほぼ魔法を使うことなく立ち直らせたエピソードが中々よくできている。
全部を魔法で叶えてあげるのは簡単だが、それではその人に本当の意味での幸福を与えることにはならない、と教えるサリーちゃんのパパもかっこよかった。
優しさと想いやりにあふれた素敵な作品だと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 少年・青年マンガ
感想投稿日 : 2012年2月1日
読了日 : 2012年2月1日
本棚登録日 : 2012年1月28日

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