南欧怪談三題 (転換期を読む)

  • 未来社 (2011年10月27日発売)
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本棚登録 : 26
感想 : 5
4

怪談とタイトルにはあるが、おどろおどろしい物語が展開するわけでなく、日本の怪談と違って恐怖は感じない。
そもそもの感性の違いや宗教観も影響してるんだろうけど、恐怖のモチーフがセイレーンや女神像だったりどこか美しく神秘的だからだと思う。
魔性というのだろうか、その魅力に取り憑かれた人が生と死の狭間で揺れ動く様はどこか幻想的でもあった。
怪談とは話がそれるが、この本に収められた話は南欧を舞台にした話であり、ラテン系の登場人物ばかりで、それゆえに女性や性愛についての描写が濃いのには笑ってしまう。
貝を女性器に例えて熱弁する教授や、男性陣がこぞって絶賛する女神像を嫌悪する女性たちなどなかなかに生々しいところが内容のシリアスさと相まっておもしろおかしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 9 文学
感想投稿日 : 2012年1月24日
読了日 : 2012年1月24日
本棚登録日 : 2012年1月10日

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