お金と時間と場所に縛られず、僕らは自由に働くことができる。

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  • フォレスト出版 (2013年7月20日発売)
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感想 : 23
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P:229 推定文字数:113126(13行×38字×P) 抜き書き:867字 感想:177字 付箋数:3
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・お客様は必ずしも、「すごく価値のあるものを求めているわけではない」ということです。世界中でこの商品だけとか、史上最強とか、究極の奥義である必要は必ずしもありません。私はよく、「お客様の半歩先でいい」ということを伝えています。
>>/> 90日でジャンプ力を15cm伸ばすトレーニング方法とか、実例が面白い。

・「お客様のことを理解する」(入社半年でトップ営業の倍近く売り上げた伝説の呉服販売員岸本さんの話)
大きな呉服展示販売会で1人のおじいさんが、あちこちのブースを除いては、いちいち声を荒げて怒り、壁をどんどん叩いてみたり、そこら辺にあるものを投げつけてみたり、とても乱暴なふるまいをしていました。
…ふと、おじいさんの言動から、奥さんに先立たれて独り暮らしをしているということが何となく推測できたのです。
すると彼女は、何を思ったのか、その迷惑なおじいさんに、自分から近づいていって、こう声をかけたのです。
「おじいさん、独り暮らしなので。家に毎日独りって、寂しいですよね」
すると、いままで暴れていたおじいさんの動きがピタリと止まりました。岸本さんのことを不思議そうに眺めながら、怒りもせず黙って見ていたそうです。
…その言葉に、それまで暴れていたおじいさんが突然、人目もはばからずその場で号泣し始めたのです。
そして、泣きながら、
「ああ、そう。いつも独りぼっちなんだ。そうだ、俺は寂しかったのかもしれない。こんなふうにばれてしまって、申し訳ない、はずかしいです」と言ったそうです。
つまり、おじいさん自身も、自分がなぜそんなにイライラしているのかわかっていなかったのです。おじいさんはひと通り泣いたあと、岸本さんにたくさんの感謝の言葉を言って、「実は孫にプレゼントする着物を買いに来たんだ。ぜひ、あなたから買いたい」と、たくさんの着物を買って行かれたそうです。
>>/> この、当人も気付いていない事が通じる、というのはすごい。

・私自身、いまでも日々のなかで、相手の言葉の裏にあるものを見ようという気持ちでいつも接しています。友達からつき合いで行くクラブやキャバクラのお姉さんまで、とにかく人と話しているとき、「この人は、口ではこう言っているけど、本当はどうなんだろう」と考えながら聞いています。
>>/> 著者が提案しているメソッド(①感謝の気持ちを手紙に書く→②相手の気持ちを(想像してこんなことを思っているのではないかと)手紙に書く→多分自分が考えているのと違って、②の方が相手に響く)は、実践的だと思う。書くときっと本当に違う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 人間・啓発
感想投稿日 : 2014年6月17日
読了日 : 2014年6月17日
本棚登録日 : 2014年6月17日

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