世の中にはいろいろなことに興味を持つ人がいる。今回の風景印を集めている方もそうだ。芸能、街歩きなどの分野で執筆するフリーライター。
風景印をテーマに手紙や街歩きの楽しさを伝える講演を行っている。以前、「タモリ倶楽部」に出演したことがある。あの番組に出るくらいだから、本当のマニアだな。
風景印を手に入れるから始まり、風景印を押してもらい手紙を出す、風景印の歴史を知るなど、風景印に「萌えー」でなくても楽しめる。
どのように押してもらうか。それは通常はがきか、はがき料金以上の切手を貼った台紙を用意して風景印を扱って入る郵便局の窓口に行って押してもらう。大き郵便局になると、時間外窓口「ゆうゆう窓口」で押してもらえる。
行けないようという方は、郵便局に台紙を郵送して、風景印を押して戻してもらう「郵頼」もある。
さらに、昔の風景印が欲しい場合、切手店、即売会あるいはヤフオクなどで購入する。
切手店はブームだった頃、趣味の切手店があったが、ブームが去って月日が流れた今では激減。それでも、東京・目白の「切手の博物館」や、新宿の「協同組合切手センター」で購入できる。
ここでは言及していないが、古本まつりでも見かけることがある。メインは古本なので、大量にはない。
風景印は、1931年に始まった。富士山頂にあった富士山局と、8合目にあった富士山北局で使用が始まった。
始めた理由は当時、寺社の御朱印集めが人気で、郵便事業を管轄していた逓信省が、切手やはがきに押す記念スタンプを作れば、収入源になると思ったからだ。しかし、戦争の影響で1940年11月15日で、廃止となった。
戦後になり、1948年1月1日に24の郵便局で風景印が復活し、今に至る。
知れば知るほど奥が深い風景印の世界だ。
- 感想投稿日 : 2022年4月25日
- 読了日 : 2022年4月25日
- 本棚登録日 : 2022年4月25日
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