小説の言葉尻をとらえてみた (光文社新書)

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本棚登録 : 19
レビュー : 4
著者 :
99さん 言葉   読み終わった 

読了。敬愛する飯間先生の近著。タイトルだけ見ると言語学者が言葉の使い方の間違っている例を指摘する内容のように思えるが、そうではなく、普通とはちょっと違う使い方を見つけては、それを解説しながら採取していくというスタイル。そもそも著者の飯間先生は言葉について誤用であるということをほとんど言わず、新しい使い方とか珍しい用法であるという言い方をされる。いろんな言語学者の本を何冊か読んでいるけど、そういうスタンスの方が多いように感じる。
よく新聞やテレビの調査で「半分以上の人が間違った使い方をしていました」というようなことをいうけど、それはもうそっちのほうが正しいんじゃないかという話。
この本を読んでいても、少なくともちゃんとした作家さんの出版されているような本では、誤用かなと思った言葉の使い方は調べてみたら漱石や芥川がすでに使っていたということが多いようだ。
個人的に面白かったのは伊坂幸太郎の例で「これはあれだ」をよく使うという話。言われてみれば、読み返さなくてもたしかによく出てきた気がする。そういうところに敏感に気づくのがすごいなあと思った。
あと、ついでに言うと全体として題材に使った小説の紹介にもなっている。ひとまず小川洋子のチェスの話は読むことに決定してほしいものリストに突っ込んでおいた。

レビュー投稿日
2017年12月21日
読了日
2017年12月21日
本棚登録日
2017年12月21日
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