寝ながら学べる構造主義 ((文春新書))

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本棚登録 : 4035
レビュー : 420
著者 :
花鳥風月さん 哲学   読み終わった 

初めて買った内田先生の本。裏を見ると平成14年の7版と書いてあるから読んだのはもう十年前近く前なのか… なんとなく読みたくなって再読した。

構造主義についてわかりやすく説明してくれる本である。マルクス、フロイト、ニーチェといった前の時代の前提となる知識をおさらいしながら、ソシュールを経て構造主義四銃士(フーコー、ロラン・バルト、レヴィ=ストロース、ラカン)へと論を進める。

いろいろと内田先生の本を読んできた後なので、この頃から基本的な考え方がぶれていないことを確認した。『昭和のエートス』も最近読んだところで、その中で面白いカミュ論がありカミュを読みたくなってきているが、『寝ながら~』の中のカミュ=サルトル論争から、レヴィ=ストロースのサルトル批判へ至る所までの流れを読んで、サルトルもなんとなく読んでみたくなっている。「レヴィ=ストロースの文章は端正で明晰でそのままフランス語の教科書に使いたい」という文を読んで、大学の頃フランス語の授業で『悲しき熱帯』の一節を読んだのを思い出した。フランス語はほとんど忘れたが、「悲しき熱帯」の原題が "Tristes Tropiques" であることはなぜか覚えている。

バルトが日本の文化について論じているところとか何となく忘れていた。これも気になる。ニーチェも良さそうなんだよなあ… とか言っていると際限がなくて困ってしまう。ああ時間が欲しい…

内田先生の「初心者向けに書かれた本には良書が多い」という感覚には共感。

レビュー投稿日
2012年9月10日
読了日
2012年9月10日
本棚登録日
2012年9月10日
4
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『寝ながら学べる構造主義 ((文春新書))』のレビューへのコメント

猫丸(nyancomaru)さん (2012年9月11日)

「基本的な考え方がぶれていないことを確認した」
素晴しいし、こんなにグラグラする世の中で変わらないのは怖いくらいです。
講演会とかを、最近何度かキャンセルしてしまったのですが、明後日は久々に聴きに行けそうでワクワクしています。

花鳥風月さん (2012年9月12日)

どれくらい内田先生の本を読んだろうと数えてみたらいつのまにか20冊近くになっていました。ある程度数を読むと「ああ、これに近いことは別の本でも言ってたなあ」という感じになってきますね。でも内田先生の本の場合はその反復も心地いいです。nyancomaruさんもおっしゃってましたが内田先生の本は全部読みたいですね。

講演会ですか! いいですね~
よろしければ後日感想などお聞かせください。

yuu1960さん (2012年9月12日)

「悲しき南回帰線」が酷く読みづらかったのですが、翻訳の所為なのでしょうか。
本書も読みましたが、内容は忘れてました。僕も読みなおそうと思います。

花鳥風月さん (2012年9月13日)

yuu1960さん こんばんは
コメントありがとうございます。

学術文庫版の『悲しき南回帰線』私も持っています。実は学生の頃読んで途中で挫折したままになってます。中公クラシック版でそのうち再チャレンジしてみたいとずっと計画中… 内田先生の説明が難しい思想家の本を読む助けになってくれそうです。

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