セブン-イレブンおでん部会―ヒット商品開発の裏側 (朝日新書 34)

著者 :
  • 朝日新聞社 (2007年3月13日発売)
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本書は、コンビニ業界の帝王であるセブンイレブンの商品開発について書かれたもの。
売上の6割が食品であることから、おにぎり、サンドイッチ、メロンパン、おでん、カップ麺、デザート、お菓子の開発秘話が一章ごとにコンパクトに、わかりやすくまとめられているので非常に読みやすく、おもしろい。
なので、気になる商品だけ読むというのもアリだ。

ここでおでんの開発秘話を。
タイトルにもなっているようにセブンにはおでんだけを開発する「おでん」部会が存在する。
たまご部、大根部、牛串部、練り物部、つゆ部などなどの部で構成されており、人数は70人以上にもおよび、それぞれの部は週に一回、メーティングを行い、さらなる味の追求を他の具の部に負けないようにと唾を飛ばしあっている。

例えば、人気商品の「たまご」は黄身の匂いが嫌だという人向けに、匂いを薄くするために鶏の餌に拘ってみたり、おでんの美味しさを決定付ける「つゆ」は6箇所の地域で使うものが違い。味も違う。
鰹節はそばの専門店や料亭が使うような一級品を使用しているなどなど。

われわれ消費者の年々肥える舌を満足させるために、多大な労力が払われているのだ。ありがとう、セブンイレブン。

セブンイレブンが好き。コンビニが好き。セブンでバイトしてた。なんて方にオススメなコンビニ行ったら商品を見てニヤニヤしてしまう一冊でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年2月27日
読了日 : 2012年2月27日
本棚登録日 : 2011年12月28日

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