「おのずから」より出で来て「みずから」を流れ「みずから」であるがままに「おのずから」へと帰す。この世もひとの存在も有限であり無常である。それはあきらめであるが絶望ではない。
別れるとき告げる日本語は「さようなら」。
そうならなければならないなら。
「そうならなければならないなら」別れゆく。何を諒承したのかは語らぬまま、受け入れて別れつながっていく。
言葉は世界をつくる。
日本語の構築する世界は、日本語を母語とする私には、心ふるえるうつくしさで、いま、さらけだされている。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
智の力
- 感想投稿日 : 2018年8月12日
- 読了日 : 2018年8月12日
- 本棚登録日 : 2015年7月29日
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