夕子ちゃんの近道

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本棚登録 : 443
レビュー : 98
著者 :
わかさん 作者:な行   読み終わった 

読んでいると、穏やかな気持ちが満ちてくる。かと思えば、ちょっと不穏な空気が漂ってきたり、しんみりとした空気が漂ってきたり。日常をなにげなく淡々と過ごしているのと似たような心持ちになる。
主人公のことはほとんどわからない。最後まで名前もわからないし、なんでこんな状態になったのかもわからない。
ここで淡々と過ごすことは、たぶんこの主人公の人生の休息であって、その休息中に係わり合っていくひとの自然なやさしさが胸に響く。
よく映像である、主人公の周りにひとが集まっていくけど、ときがたてばひとりひとりがそこから去っていって、最後は主人公もそこから去っていく、というのが頭の中で再生された。それはやっぱりちょっとさびしさが伴うものなんだけど、この話ではそれぞれがいつのまにか旅立っていて、それがさびしさよりも前向きな感じがした。
こうやって、なにげなくつながりあえるって、うらやましいなあ。

(229P)

レビュー投稿日
2012年11月28日
読了日
2012年11月28日
本棚登録日
2012年11月28日
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