サブカル・ニッポンの新自由主義: 既得権批判が若者を追い込む (ちくま新書 747)

  • 筑摩書房 (2008年10月1日発売)
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<blockquote>だが誰にとっても重要なのは、ゲームのルールは変ってしまったということなのだ。私たちは、二人三脚のように肩を組んでそろってゴールすることを求める社会から、足を組んでいたロープを解かれ、ばらばらに走り出すことを求める社会に放り込まれてしまった。(P.75)</blockquote>
<blockquote>ここで求められている新しいゲームのプレーヤーが持つべき能力とは、端的に言って【クリエイティブ(創造的)】であることだ。(P.78)</blockquote>
<blockquote>おそらくいま生じている正社員モデルへの回帰は、「あなたらしい生き方」なるものの「虚構性」を目の当たりにした人々の、「実」を求める心性の表れであろう。(P.66)</blockquote>
セーフティーネットがセーフティーネットとして機能するかどうかは"落ちて"みないと分からない。そして、そのことは省みられていない。その精神的不安がいまの社会の焦燥感、閉塞感に繋がっているのではないか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年11月20日
読了日 : 2013年2月18日
本棚登録日 : 2018年11月20日

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