悲しき歌姫 藤圭子と宇多田ヒカルの宿痾

  • イーストプレス (2013年10月30日発売)
本で見る
4.00
  • (3)
  • (3)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 46
感想 : 6
3

なぜ死を選んだのか。
そこを少しでも知りたいと思って、こうして発言を読んだり、評伝を読んだりしたけれど、やっぱりどうにも分からない。

それは身近な人でも尚更そうだろうし、そういうものだとは思うけれど。


知れば知るほど、「15、16、17と私の人生暗かった」というようなパブリック・イメージに読み手である自分自身もはまっていくのを感じる。おそらくそういう思いが本人も強烈にあったのではないだろうか。宇多田順子(本名)が藤圭子に侵食されていくというか。




にしても宇多田ヒカルの巧さはコーラス・ワークの組み立て方にあると思うのだけれど、「Automatic」の時点で「バックコーラスでなく裏声で重ねてみたい」と録音現場をしきっていたとは、スゲエぇ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年11月20日
読了日 : 2014年1月24日
本棚登録日 : 2018年11月20日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする