フーコー―知と権力 (現代思想の冒険者たち)

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著者 :
和歌山県立医科大学図書館 紀三井寺館さん 大学生の読書   未設定

所在:紀三井寺館1F 請求記号:130.8||G3||26
和医大OPAC→http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=20908

フーコーの著した『臨床医学の誕生』は、本学図書館に所蔵はあるものの、<だれも借りてくれない>状態です(さびしい…)

精神医学についての考察『狂気の歴史』、さらに近代的な「医師―患者」関係の成立について考察した『臨床医学の誕生』などは、哲学書といえど(哲学書だからこそ?)医学生には押さえておいてもらいたい!

そこで、いきなり哲学書を読むのは…という方は、この<現代思想の冒険者たち>シリーズを手にとってみるのがおすすめ。『狂気の歴史』ほか、ミシェル・フーコーの重要な著作について、分かりやすく解説されています。

中井久夫『治療文化論』を読んだあとでは、中世において「一つの美学的ないし日常的な事実として社会の視野のなかに立ち現われていた」狂気が、十七世紀になって「排除の対象」となったこと、その経緯など、興味深く感じました。

「理性の言葉である精神医学の「表現活動(ランガージュ)」は、狂人の沈黙を基盤として存在してきた」と、著者は書いています。
そしてフーコーは言うのです。
「私は、この[精神医学の]表現活動の歴史を書きたいとは思わなかった。むしろ、私が書きたかったのはこうした[狂人の]沈黙の考古学なのである」

沈黙させられた「狂人」―『治療文化論』にも引用されていた、精神科医、斎藤茂吉の歌なども思い出されます。

(スタッフN)

【併読のススメ】
中井久夫『治療文化論―精神医学的再構築の試み』
和医大OPAC http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=21203
ブクログ http://booklog.jp/users/wmulk/archives/1/4006000529

レビュー投稿日
2015年10月23日
本棚登録日
2015年10月23日
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