戦争の日本中世史: 「下剋上」は本当にあったのか (新潮選書)

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レビュー : 32
著者 :
woody-kenjiさん 本・雑誌   読み終わった 

応仁の乱で一躍有名になった著者の前著。
最後に「ハト派こそがリアリズムに徹するべきである。そのために歴史学が貢献できることは、まだまだあると思っている。」また、あとがきに「私は軍事学の専門家ではないし、ミリオタでもない。にもかかわらず中世の戦争を取り上げようと思ったのは、この分野の研究が一番遅れているからだ。」と記載のあるように、鎌倉中期から室町期を通じての戦争(合戦)に向かう武士の姿を丁寧に描き出しつつ、戦争の姿、平和の姿を見いだそうとしている。教科書では単に年表的に過ごされ、歴史小説では武勇伝的に描かれる武士の姿が、単にそれだけではない様子で丁寧に論じられるのが好ましい。また、時折顔を出す今風の表現や、会社組織になぞらえた比喩がこの著者の魅力。

レビュー投稿日
2019年7月7日
読了日
2019年7月7日
本棚登録日
2019年7月7日
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