ミステリーに入れるべきか、SFなのか、カテゴリに迷うとこだけど。
なんせ半年後に、小惑星衝突によって地球が消滅するかもしれない中での事件だからして。
うまくできてるなあ、というのが率直な感想。
まだまだ新人の刑事が初めての殺人事件に取り組むということだけでもそれなりにストーリーが進むだろうけれど、半年後に死ぬかもしれないという特異な状況下における緊迫感や悲壮感が、何段もレベルを上げている。
淡々とした語りや描写だが、そうでなければ、と個人的には納得だ。
舞台設定が今のアメリカなだけに、余計に臨場感が増す。
読みながら、自分がこの中にいたら、ということを何度も考えた。
逃げる? でもどこに? 何をしたい? 仕事はどうする?……
そういう中でのヘンリーの行動は、きっと誰かにとって、一つの答えになっているはず、と思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外ミステリ
- 感想投稿日 : 2016年3月22日
- 読了日 : 2016年3月20日
- 本棚登録日 : 2016年3月22日
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