ガロ編集長: 私の戦後マンガ出版史 (ちくま文庫 な 4-1)

著者 :
  • 筑摩書房 (1987年9月1日発売)
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本棚登録 : 96
感想 : 10

ガロ創刊者の自伝。編集日誌みたいなものを想像していたら、戦前・戦中・戦後にかける長井勝一の人生が書かれていて、とても読み応えがあった。特に、戦後の混乱に乗じて商売の世界でのしあがっていく様がたくましい。クレイジー。偉大すぎる!
他にも語りたいところは色々ある。白土三平のイカれっぷり(カエルの話はヤバイでしょ笑) 長井さんが白土さんの才能に惚れ込んでる所、ガロというメディアがどのように生まれて、いかに特殊か。結核の怖さ。治療方法。戦後のデタラメ。
最後の章、ガロに載ったマンガ作品の四方山話も興味深く読んだ。こんな目で世界を見ている人がいる。その存在がポジティブな気持ちにさせてくれる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年4月24日
読了日 : 2017年4月24日
本棚登録日 : 2017年4月24日

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