『十角館の殺人 限定愛蔵版』読了。
約6年ぶりの再読。改訂版は初めて読んだが、細かな配慮がされていて好印象。今や名作古典のような扱いになっている新本格の原点となる本作、やはりよくできている。読んでいてワクワクさせる上に再読だと伏線が思いのほかしっかりと残されていることが判る。なによりも一行で全てを明らかにする構成が素晴らしい。論理的に真相に至れない点は欠点だが、ある意味でそれ故とも言えるあのラストは美しい。豪華作家陣のエッセイが読めるのも嬉しい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ・推理
- 感想投稿日 : 2019年1月13日
- 読了日 : 2019年1月13日
- 本棚登録日 : 2017年9月11日
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