電話帳なみの厚さ。4,300円(税抜き)という価格。 #日本SF読者クラブ 本書は図版、死亡者リスト、その顔写真、タイポグラフィ等を使った非常に凝ったつくりなので、この価格になるのだろう。意外と読みやすく、感想としてはお値段以上か。
話としては、辺境の採掘惑星がライバル企業に襲撃される。戦闘を生き延びた3隻の宇宙船が、住民を救出して惑星を脱出する。だが、敵戦艦が迫るなか、船団では生物兵器と思われるウイルスが蔓延し、船のAIが暴走を始める。本作は題名どうり「報告書」の形をとっており、チャット、メール、通達書、日記や報告書に監視カメラ映像要約等が時系列に展開されていく。
ここに注目! これは誰にあてた報告書なのか。それは最初に書いてあるが、何者か? そして、この報告書を作成した「イルミナエ・グループ」の正体は?
本書は文庫化されない可能性大なので、取りあえず買っておくことをお奨めする。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF・ファンタジー
- 感想投稿日 : 2021年2月23日
- 読了日 : 2021年2月23日
- 本棚登録日 : 2018年9月6日
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