20年目のクラスメート (新潮文庫 ク 4-23)

  • 新潮社 (2006年4月1日発売)
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本棚登録 : 52
感想 : 8

 ミステリーの女王、クラーク! まさに王道。

 20年ぶりにクラス会のために故郷に戻ってきたヒロイン。そこでかつて一緒にランチをとっていた7人の仲間のうち5人がすでに亡くなっていることを知る。そしてヒロインのもとには不気味な脅迫状が届く…。

 こう書くと、まぁなんとなくストーリー展開は予想がつくものなんだが、クラークはこの王道の話を、王道のまま、見事に構築している。なんつーか「お城」だねぇ。
 にしても、犯人かもって思わせてる同級生の男性達、そろいもそろって変なヤツ(つか性格悪いよww)で読んでて、うんざりしないわけでもない。が、それだからこそ最後まで犯人がわからないわけで……うーん、ジレンマ。

 1929年生まれのクラークは、すでに77歳。
 娘との共著を出したり(でも娘はいまいち面白くないんだよねぇ)しているが、ほぼ年に1冊のペースは崩していない。
 も、それだけで頭が下がるよ…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 翻訳作者名 カ~コ
感想投稿日 : 2010年1月20日
読了日 : 2006年5月20日
本棚登録日 : 2006年5月20日

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