アランをうしなった後のエドガーと、アランを取り戻す方法を知っているというバリー。
 そして、一族の根源の話が語られる。

 根底にあるのは、アランの無垢(イノセント)なのだろう。
 エドガーもバリーも、アランにそれを求め、そしてそれが自分の中にあることを望む。
 
 いや、二人とも、大事なものを失い、その代わりとしてのアランなのか。

 ともあれ、根源は太古にあり、壮大な物語になりそうなんだけど、そうなっていった時、エドガーは主人公であり続けることができるのか?
 むしろ、それが心配。
 
 昔の恋人(ヴァンパイア)と再会する話が地味に好き。
 同じ時間を刻めないことは、どうしようもなく切ない。


 やっぱり、読んでよかった。
 うん。
 ポーの新作が読めて、本当に、本当によかった。

2019年11月22日

読書状況 読み終わった [2019年11月22日]
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 40年ぶりのポーの一族の新刊。

 もーさまは、絵柄が色々と変わっている。
 エディスの時で、正直ちょっとなってなっていた。なので、まぁ自分の幻想をぶち壊すこともあるまいと、傍観をきめこんでいたのだが…。

 
 もーさまが生きてるこの時代に生まれてよかったよ。
 ポーの新作読めて、本当によかったよお。

 やっぱり、もーさまは偉大なのである。

 第二次世界大戦中のイギリスの島で、エドガーとアランは、ドイツから来た姉弟と出会う。
 
 エドガーたちも、ただ二人だけで生きているわけではない。
 ヴァンパイアのコニュミティが存在し、その中で利用したりされたりしている。
 なんというか、年を経たからこそ、人は一人では生きていけないということが、その意味がわかる。
 そういうことが、強くでていると思う。
 と、同時に哀れも感じる。
 過去作品では、それこそ幻想の中でだけ生きていたエドガーたちが、そこのままにはいられないこと、時代が幻想をそのままにはさせてくれていないことを実感するのである。
 
 ビアンカのような少女を描かせたら、本当に上手いなと思います。
 下着のシーンで赤面するところとか、暴力と恐怖で落ちていく表情とか、胸が痛かった。

 …昔は、いらっとしたアランの我儘っぷりが、今じゃむしろ安堵の対象であるって、自分が年食ったのを実感したよぉ。

2019年11月22日

読書状況 読み終わった [2019年11月22日]
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 マロリーシリーズ。

 上演中の芝居の脚本家が、上演中に殺される。その芝居は、ゴーストライターなる人物に勝手に脚本が書き換えられているといういわくつきのものだった。

 役者は変人が多い。
 が、それらを凌駕するマロリーなのである。
 とはいえ、ちょっとまっとうに感じるのは、周りが変人ばかりなのか、それとも前作で自らのルーツがわかったからか、と、なんだか感慨深いのである。
 
 氷の女王みたいな彼女だけど、誰もが心の奥底に小さな子供がいて、それは良心という形で表出するなんていう性善説を信じたくなったりするのである。
 つか、養父養母に大事に育てられたということは、本当に大きなことなのだ。

 物語は、過去に起こった一家惨殺事件と重なっていき…。
 
 場面が文字通り目まぐるしく変わっていき、面白かったのだけど、最後の最後にやられました。
 つか、読み終わったら、もう最後のところしかないよww

 うん。

 なんというか、バッハのフーガの終わりを聞いている、聞いていた、そんな感じ。

2019年11月22日

読書状況 読み終わった [2019年11月22日]

 泰麒が王宮に戻る。
 
 そこで、さらに混乱を極めている実情を目の当たりにするのである。
 阿選の目的ってこれから出てくるだろうけど、悪い予感しかしない。

 泰麒と分かれ驍宗を探す李斎。

 三権分立っていうけど、その三権がきちんと行われていなければ、国として成り立たないということを、ひたすら訴えてくる。十二国記の中で、色々な国の話があったけど、ここまで機能不全になっている話はなかったと思う。というか、混乱や暴動には誰かの思惑や意思が反映されていた。が、ここにはそれがない。ただ、機能不全になっているだけだ。
 
 ええい、
 さっさと、次の巻を!!
 
 となっているのである。
 
 泰麒も何思ってるのか、わからなくなってきたしねえ。
 そもそも、彼の空白の時間は、彼の中でどう処理されているのだろう?
 帰ってきた、で、こっちの世界のことを思い出した。が、向こうの世界であったことを忘れたわけじゃないだろう。「魔性の子」で語られていた彼の日常は、彼の精神を相当けずっているはずだ。
 そんな泰麒なので、ようするに、信用がないのだ。
 無条件に彼を信じることができない状況で、この行動。
 物語としては、上手い。上手すぎる。
 が、その分、なんとかしてくれって思う。

 そして…。
 いやあ、それはないでしょ。
 そんな、ばかな。
 
 と、愕然としているので、早く次巻をよませてください<切望

2019年10月31日

読書状況 読み終わった [2019年10月31日]

 十二国記の新刊。

 ついに、泰麒が!!!

 って、前の話を結構忘れていて、ちょっと焦る。
 これから読む方は、復習されてから読むことをおすすめしますm(__)m

 泰は、貧困と混乱の中にある。
 泰麒を傷つけ、王を排した、阿選は国を統治しようとしていない。

 この訳の分からないさまが、延々と語られる。
 頼りは、泰麒の「王は生きている」という言葉だけなのだけど、角を切られた泰麒は王の居場所を探すことができない。というのが、とにかく歯がゆい。

 ついでに、泰麒は使役するものたちもなくしているので、無力極まりない。
 
 王を見つけて決着という塩梅にいきそうになくて、切ない。





 …イラストは…。
 入り口がアニメだったので、イメージが違っていてちょっとつらい。
 うーーん。

2019年10月31日

読書状況 読み終わった [2019年10月31日]

 降嫁してきた和宮は偽物だった。
 
 「大奥」ちょいちょい、とんでもなくすごい人物が出てくる。
 で、家茂。
 彼女の懐の深さ、聡明さ、決断力。
 どれもがすごすぎて、切ない。

 そう。
 安寧とした世の中であれば、彼女のそういう力は発揮されなかっただろう。というか、その必要もなかった。
 だが、幕末の動乱が、彼女の力を無理矢理最大限に出させる。

 それが切なくなくて、なんというのであろう。

 そんな中、和宮が心開いて、そして自立していくのがほほえましい。
 人間、肯定されることがなければ、自立はできないのだ。

 時代は確実に、明治にむかっていっているのだけど、どう着地するのだろう。
 目が離せない。

2019年10月31日

読書状況 読み終わった [2019年10月31日]

 ウサギさんち、まだまだ複雑なようで…。

 母登場ですよ。
 まぁ、キャラ負けてません。
 つか、最強かも。

 美咲は兄にカミングアウトすべく、がんばる。
 兄の平和っぷりが、完全に嵐の前の静けさだよね、とがくぶるするのである。
 
 とはいえこの世界、皆なんだかんだって優しいからなぁ。
 
 ともあれ、美咲がこれからいかにして大人になっていくかが、課題というか、どう描くつもりなのか、興味というよりちょっと心配なのである。

 と、やっぱ薫子ちゃんが、一番好きですわ。
 いい子だなぁ。
 (出番少なくて淋しかった…)

2019年10月31日

読書状況 読み終わった [2019年10月31日]
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 店主がなぜ店主となったかがちょこっとだけでてくる。
 って、相当無理矢理なんだけど。
 それを受け入れるに至った、というか、受け入れてしまう店主の性格というか気質がいかに形成されたか、むしろそこが知りたいです。

 そして、相変わらず色んなものに振り回されている主人公。
 が、どうやら、それはそれで理由があるらしい。
 もっとも、主人公には心当たりが全くないみたいだけど。

 花嫁衣裳の話がよかった。
 うん。
 着物の自分の役目をちゃんと果たしたいよね。
 つか、それがレーゾンデーテルというものであろう。

 ああ、所以を探す物語なのかな、と唐突に思う。
 そこにやってくるふるぎぬも、それをまとう人も、所以があってそこにいる。
 そういう物語なのだろう。

2019年10月25日

読書状況 読み終わった [2019年10月25日]
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 多岐に彼氏がいる、と聞いた夏目は…。
 
 多岐の兄登場です。
 にしても、夏目は、人と積極的にかかわるようになったよな。
 多岐のことにしても、田沼のことにしても、自分から助けにいくようになった。巻き込まれから、巻き込むようになった。
 生きていくことに自信がもてる、多分そういうことなんだろう。
 
 自分を肯定できるから、手を差し出すことができるというものだ。
 
 そして、夏目友人帳にでてくる人物、人に限らず、皆暖かいこと。
 多岐の祖父のやさしさがしみる。
 オリガミの愛おしさ。

 同じ風景を見ても、優しさや愛おしさに触れたら、また違って見えるはずだ。
 だから、世界は美しい。

 うん。
 夏目友人帳は、そういうことを教えてくれる作品なのだと思う。

 …名取の映画の結末を、ぜひ知りたいですわ。
 どっかに描いてくれないかなぁ。

2019年10月25日

読書状況 読み終わった [2019年10月25日]
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 高校の時の親友たちから突然絶縁された主人公は、ガールフレンドから親友たちと会うべきだと言われる。

 絶縁されて、どうしようもない孤独を抱えてもがく<つくる>の姿が痛い。
 大学時代の友人との出会いと別れも痛い。

 人は、得て失っていく。

 多分それはどうしようもないことで、全てはそうやって循環し営み続けるものなのだろう。
 傷も、たとえ奥で血を流し続けていたとしても、時期にふさがる。
 
 だが、それは転じて呪いでもあるのだろう。

 <つくる>はそれを受け入れ、暗い海を泳ぎ切った。
 シロは、それを拒んた。

 彼女が何を考えいたかは、誰もわからない。わからないけれど、自分たちが変わっていくということが受け入れられなかったのだろうと想像はつく。
 受け入れられないから壊す。

 ずっと、萩尾望都の「十年目の毬絵」がぐるぐるしていた。
 
 にしても、色々な具体的な名称が出てきて、ちょっとびっくり。
 主人公の名前も、きちんと理由があるし。
 まぁ、だからこそ、いないものの希薄さが際立っているのだと思うけれど。

 …終わり方が…。
 まぁ、春樹だからなぁ。
 他の作者だったら、ここで終わりかよおって多分キレルww

2019年10月25日

読書状況 読み終わった [2019年10月25日]
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 も、いい加減にしろよ、って思いつつ…。
 したら、「恋に(完全に)堕ちるまで〇〇日」になったよ。

 やれやれ。

 ま、恋愛はパワーゲームだからな。
 今のところ、律が完全に押し負けてるけどね。土俵際で粘っている感じかな。ここから、うっちゃりって…しないか、しないよなぁ。

 ともかく、その〇〇日にどう着地するのか、楽しみです!!

 木佐くんと、雪名くんは、勝手にやってなさいって感じww
 なんだかんだって、一番お気楽なカップルだよな。
 幸せなのはいいことだ。

2019年10月22日

読書状況 読み終わった [2019年10月22日]
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 柚木草平シリーズ。

 2年前女子高校生が殺された事件を調べ始めた柚木は、彼女が通っていたボランティア団体に糸口を見出す。

 派手というか、個性的な女性が次々出てくるので、ちょっと目くらましされるけど、根底にあるのは持てるものと持たざる者の差なのだと思う。

 持てるものがいて、持たないものがいた、その格差が悲劇を連鎖させていく。
 被害者には、同情する。が、純粋に同情できない。
 が、そのチョイスをしてしまった、せざる得なかった背景を哀れに思う。

 私はもう少女ではない。むしろ彼女の親の世代だ。だからこそ、いらだつ。子供を子供として守ってやらなかった周りに怒りを覚える。

 きちんと子供やらないと、きちんと大人になれないんだよ。

 て、ダメな大人として描かれているっぽい柚木だけど、<大人>としてはちゃんとしているのである。(夫、彼氏、とかでは多分だめなんだろう)
 ただ生きてるだけじゃ、大人になれないんだよ、って多分そういう話ww

2019年10月31日

読書状況 読み終わった [2019年10月31日]
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 リンカーン・ライムシリーズ。
 NY地下で拉致された女性は、毒の針で刺青をされ死亡していた。

 まずは、殺害方法にいやあな気分になる。
 つか、ディーヴァー、こういう感覚を共感させるのが上手いんだよね。上手いくせに、追いつめたりはしないから、もう続き読めないってなったりせずに、むしろさっさと解決を読んですっきりさせたいと思う。
 こうなると、テクニックですね。

 ライムとアメリアの関係は問題ないのだけど、かつてボーンコレクターに拉致されていた少女パム(長じてアメリアと疑似親子みたいになっている)との関係がぎくしゃくしている。
 なんか、常になにか周りで問題が起こってるよね、アメリア。
 ライムが基本動けないから、物語の狂言回しの役割として仕方ないところがあるのだろうけど、もうちょっと彼女に平和があってもいいと思うのだが。少なくとも、髪の毛をかきむしる癖は何とかしてあげてほしいよ。
 
 犯人は、どうやらライムの著書を熟読していて、ライムの手の内を理解している。
 なんで操作は遅々として進まず。

 この壁に蟻の穴をうがつような操作っぷりが、ライムシリーズの魅力だよね。
 うん。個々は小さなものだけど、それが重なって連なって、壮大なシンフォニーになる。そんな感じがする。

 で、<ドンデン返しの魔術師>と帯に書かれているディーヴァー、こっちもどうくるかと構えて読んでいるのだが、今回はこうきました。
 ドンデン返しって、ただひっくり返すだけが芸じゃないのよ。

 伏線はしっかりあったし、ん、って思ってもいたのだけど、やられました。

 …事件を解決するごとに、ライムとアメリアの周りが人間的になっている気がする。いや、ライムが人間的なことを受け入れているのか。殺伐とした案件の後だから、余計そう思うのかもしれないが、結局のところ<人間>の存在とは何なのかということを、突き詰めようとしている気がする。

 面白かった。

2019年10月22日

読書状況 読み終わった [2019年10月22日]

 リンカーン・ライムシリーズ。
 NY地下で拉致された女性は、毒の針で刺青をされ死亡していた。

 まずは、殺害方法にいやあな気分になる。
 つか、ディーヴァー、こういう感覚を共感させるのが上手いんだよね。上手いくせに、追いつめたりはしないから、もう続き読めないってなったりせずに、むしろさっさと解決を読んですっきりさせたいと思う。
 こうなると、テクニックですね。

 ライムとアメリアの関係は問題ないのだけど、かつてボーンコレクターに拉致されていた少女パム(長じてアメリアと疑似親子みたいになっている)との関係がぎくしゃくしている。
 なんか、常になにか周りで問題が起こってるよね、アメリア。
 ライムが基本動けないから、物語の狂言回しの役割として仕方ないところがあるのだろうけど、もうちょっと彼女に平和があってもいいと思うのだが。少なくとも、髪の毛をかきむしる癖は何とかしてあげてほしいよ。
 
 犯人は、どうやらライムの著書を熟読していて、ライムの手の内を理解している。
 なんで操作は遅々として進まず。

 この壁に蟻の穴をうがつような操作っぷりが、ライムシリーズの魅力だよね。
 うん。個々は小さなものだけど、それが重なって連なって、壮大なシンフォニーになる。そんな感じがする。

 で、<ドンデン返しの魔術師>と帯に書かれているディーヴァー、こっちもどうくるかと構えて読んでいるのだが、今回はこうきました。
 ドンデン返しって、ただひっくり返すだけが芸じゃないのよ。

 伏線はしっかりあったし、ん、って思ってもいたのだけど、やられました。

 …事件を解決するごとに、ライムとアメリアの周りが人間的になっている気がする。いや、ライムが人間的なことを受け入れているのか。殺伐とした案件の後だから、余計そう思うのかもしれないが、結局のところ<人間>の存在とは何なのかということを、突き詰めようとしている気がする。

 面白かった。

2019年10月22日

読書状況 読み終わった [2019年10月22日]

 吉田秀和による、カラヤンの関する評をあつめたもの。
 
 なんで、コンサート評やレコード(時代ですねww)評や、他の大きいカテゴリーの中でカラヤンについて論じたものとか多岐にわたる。
 面白かった。

 評って、書き出した時に多分方向性が決まっている。方向性というか、着地点が決まっているのだと思う。
 が、どこに、どういう目的で書いたかによって、着地点は様々だ。
 その多々の点でばらばらのようなものの中から、カラヤンが確実に浮かび上がってくる。

 って、カラヤンがどれだけすごかったか、というところなんだけど。

 なんで、改めてカラヤンを聞く。
 中高の頃、ものすごく好きでポスター張っていたし、ほぼ毎日聞いていた。
 やっぱりカラヤンはいい。

 理性と感情のバランスがものすごくいいと思う。

 ああ、そうか。
 現代人らしいバランス感覚が、カラヤンをカラヤンたらしめ、彼を帝王とさせていたのだな、としみじみ思った。



 余談
 ブラームスのシンフォニーがものすごくいいと感じるようになったのは、私が年食った証拠なんだろうな。
 やれやれ。

2019年10月22日

読書状況 読み終わった [2019年10月22日]
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 安定のステレオ(いい意味で)

 大学の頃付き合った男が、くずやろうで、そいつのせいでとことん落ちていく主人公。
 あまりの墜落っぷりに、哀れを思うのである。
 
 ようするに自我がない。
 うむ。自分に対して無欲であることは、自我がないことと、ほぼ一緒なのだろう。
 いや、欲はあった。が、その方向をクズ男のせいで間違った方に向かされていたというべきか。
 つか、これを<洗脳>っていうんだろう。

 アメとムチって、やつだな。

 珍しく(?)高学歴で毒親育ちじゃないまっとうな主人公だったのに、この落ち方っていうのは、結局のところ人間<人生の楽しみ方>をどこかで学習していないとだめってことなんだろう。
 いや、違うか。
 人間はだれしも空虚感を持っているものだ。
 それをどう埋める、どう向き合うか、っていうことを、どこかで学ばないといけないのだろう。
 学んでいないから、もたらされたものに溺れ、そこから抜け出せない。抜け出す方法を学んでいない。

 なんか、妙に考えされられてしまったのである。
 
 秘密クラブはなんかこの先も出てきそうですね。
 つか、主人公、ここでしぶとくがんばってほしい。
 じゃないと、悲しすぎるよ。

2019年10月22日

読書状況 読み終わった [2019年10月22日]
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 夕食の席で突然死んだ夫は、名前も仕事もすべてが偽りだった。
 真実を求めて、妻は夫の残した小説を読み始める。それには奇妙な連続少年失踪事件が描かれていた。

 ストーカー化して元夫も絡んできて、ややこしいことになりますよ。
 てか、小説と現実がどんどん交差してきて、時間軸も怪しくなっていく。

 田舎の山奥にある謎の洋館とか、舞台もいかにもって感じで、いかにもって感じに怪しい人物も出てくるのだけど、じゃ、真実はどうなのってなると…。

 まぁ、この曖昧模糊なのを楽しむ小説なのだろう。
 にしても、ちょっと盛りすぎだよね。

 うん。
 詰め込み過ぎだ…な。

2019年8月17日

読書状況 読み終わった [2019年8月17日]
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FBI捜査官のジェーンは、自殺した夫の謎を探して旅を続けている。
 謎の自殺をしたのは夫だけではなく、そこに陰謀の影があった。

 と、本の裏に紹介みたいにあるので、実際なんで旅をしてるの、って話にはいるまでが長い。
 うーん。
 紹介ないとそれはそれで本を手に取るかといえば取らないだろうし、でも、こんな感じであるのはある意味ネタバレだよね。なんか、純粋に、ええええ、そういうことなの、ってびっくりしたかったな。
 
 で、まず大いなる敵はテクノロジーなのである。
 もう、完全なるプライバシーはこの世界にはないのかもしれないね。で、じんわり飼い慣らされていくんだろう。と、むしろそっち方向に軽く絶望するのである。

 とはいえ、ジェーンは強い。
 男の子の母親という設定が、彼女を地に足についたものに、揺るぎないものにしている。

 ディーン・クーンツはやっぱり面白い。
 
 <戦慄の真実>を知ることになる、んだけどそこまででもww
 でも、なんか続編がありそうなんだけど。
 つか、なきゃだめでしょ。

 待ってます。

2019年8月17日

読書状況 読み終わった [2019年8月17日]

 キングが書いたミステリー。
 いきなり、エドガー賞、とってるよ。

 仕事を求める人の列の中に、暴走車がつっこみ多数の死者を残して立ち去る。事件は未解決のままであったが、担当していた退職刑事のもとに犯人からの挑戦状が届く。

 とりあえず、あれだ「雉も鳴かずば撃たれまい」だな。

 元刑事のホッジズは昔かたぎって感じで、昨今のアイテムに弱い。そこをフォローする高校生や、犯行に使われた車の持ち主の妹や、彼を助ける人物像がどれもいい。
 人の善良性や人生の光を信じている感じがある。
 だからこそ、犯人の醜悪さや闇に向かう心が、いやな汗のようにまとわりついてくるのだけどね。

 また、事件によって人生を狂わされた人々の哀れが切ない。
 
 昨今のミステリーは、犯人にもこういう事情があって、とちょっと同情的なものが多い気がするのだけど、そういうのはない。確かに、幸せな生い立ちとはいえない。が、それがどうした。犯人の罪と人となりは、とにかく醜悪だった。

 と、後半に向かって、急展開になっていくあたりは、さすがにキングって感じだった。
 が、そうきたか。
 そうなのと、ちょっと…。

 年齢重ねてキングも丸くなったと思っていたのにww

 実際、推理小説としてはどうなの、って思わないではい。基本、犯人がボロを出すって動きだからね。
 が、小説としては、群像小説としては、最高だと思う。

 続編もすでにあるみたなので、楽しみ!

2019年8月17日

読書状況 読み終わった [2019年8月17日]

 キングが書いたミステリー。
 いきなり、エドガー賞、とってるよ。

 仕事を求める人の列の中に、暴走車がつっこみ多数の死者を残して立ち去る。事件は未解決のままであったが、担当していた退職刑事のもとに犯人からの挑戦状が届く。

 とりあえず、あれだ「雉も鳴かずば撃たれまい」だな。

 元刑事のホッジズは昔かたぎって感じで、昨今のアイテムに弱い。そこをフォローする高校生や、犯行に使われた車の持ち主の妹や、彼を助ける人物像がどれもいい。
 人の善良性や人生の光を信じている感じがある。
 だからこそ、犯人の醜悪さや闇に向かう心が、いやな汗のようにまとわりついてくるのだけどね。

 また、事件によって人生を狂わされた人々の哀れが切ない。
 
 昨今のミステリーは、犯人にもこういう事情があって、とちょっと同情的なものが多い気がするのだけど、そういうのはない。確かに、幸せな生い立ちとはいえない。が、それがどうした。犯人の罪と人となりは、とにかく醜悪だった。

 と、後半に向かって、急展開になっていくあたりは、さすがにキングって感じだった。
 が、そうきたか。
 そうなのと、ちょっと…。

 年齢重ねてキングも丸くなったと思っていたのにww

 実際、推理小説としてはどうなの、って思わないではい。基本、犯人がボロを出すって動きだからね。
 が、小説としては、群像小説としては、最高だと思う。

 続編もすでにあるみたなので、楽しみ!

2019年8月17日

読書状況 読み終わった [2019年8月17日]

ピアニストから見た演奏会にまつわるエッセイ。

 ある時は演奏者で、ある時は観客で、と立場がかわると見方も聞き方も変わる。変わるけれど、変わらない部分もあってそれが新鮮。
 とはいえ、半ば仕事でコンサートを聞いているのだろうに、いつでも楽しんでいるのがすごい。
 
 本当に音楽が、ピアノが好きなんだな、っていうのが伝わってくる。

 ああ、そうか。
 これは、青柳いづみこという無垢を楽しむ本なのか、と思い至る。

 素敵だった。

2019年8月4日

読書状況 読み終わった [2019年8月4日]

 自殺をするために、廃病院に集まった12人。
 そこには、予定外の一人の遺体があった。

 12人の~ といえば、映画「12人の怒れる男」なんだろうなと思うし、それに対するリスペクトみたいなのも色々感じた。と、同時に、映画を見終わった時に、なんともいやな感じを思い出した。なんか、偏見で判決を下そうとする陪審員たちにちゃんと考えることを促して、正しいところにもっていくって話なんだけど、本当にそうなのかなって思っていた。多分、映画がつくられたころの価値観であればそれでいいのだ。正しいか正しくないか、その二択しかないから。
 でも、今日の価値観からすれば、無罪にもっていこうとする主人公のやり方も洗脳にちかいよね、って思ったりするのである。

 で、話しがそれているみただけど、「死にたい子どもたち」はそのあたりへのカタルシスがある。
 価値観は個々で違う。だからこそ、正しさも様々なのだ。

 ちょっと設定が無理矢理かなって思わないでもない。
 映画化したけど、むしろ舞台むきじゃないかなとも思う。
 
 ともあれ、思春期って面倒くさい。

 と、10代ではあるけれど、もう「子供」とは言えない登場人物たちを「子ども」としたのは、すごいと思う。
 自分たちが何もしらず、自分ひとりだけの足で立てているわけではないと、だからまだ「子ども」なのだと、自覚する物語であったのかもしれない。

 面白かった。

2019年8月4日

読書状況 読み終わった [2019年8月4日]
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 村上春樹の短編集。

 それぞれに特定の女性がいない男たちの話。
 なんだけど、反すればそれぞれに自立した女の話かもしれない。

 家福の妻、癌でなくなった、そして浮気をしていた、彼女は夫に依存はしていなかった。病気で失うという事実の上に、浮気という、まるで彼女の人生に自分が必要ではなかったような空白。それは、彼は運転手の女性の不幸ともいえる生い立ちを聞き、さらにぽっかりと空いてしまう。

 やってきて、一つづつ話をして帰るというシェヘラザードの語るストーカーというか、ほぼ犯罪の話もだからどうなるというものではない。なぜなら、それは彼女の中だけで完結しているからだ。

 「木野」が一番好き。
 あの、つかみどころのない空虚さが、多分私の好きな村上春樹なんだろう。
 ちょっと怖いけどね。

 と、やっぱり文章が上手いなと思う。
 高校の文芸部の顧問が「小説は文体」と口癖のように言っていたけれど、まさにそれだなと思う。
 うん、風雪によってさらに磨かれたように感じる。

 今度こそ、北欧の文学賞がとれるといいなぁ。

2019年8月4日

読書状況 読み終わった [2019年8月4日]
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 新しいメンバーが増えて…。

 って、OPのところで並ぶところに入ってないんですけど。
 これって、さくっと消えるフラグ?? とがくぶるする。

 そしたら、なんと、なんと、なんと…。

 あああああ、モーガン!!

 誰が消えてもあなただけはって信じていたよ。
 とはいえ、彼はずっと人が好き、自分も大事だけど人も大事って部分に揺らぎはなかった。
 だから、彼の選択も仕方ないなって思えるんだけどね。
 
 なんか、色々過去の、フラグの収集とか、忙しかったシーズンって感じ。
 そして、どうであれ、やっぱり無実の証明っていうのは、難しいんだよね、と最終話で思う。

 ホッチは優秀だけど、FBIから離れてみたら、それは危険な人物像でもあり得るんだよね。
 人は、物事は、というか、全ての神羅万象は、諸刃の剣なのだ。

 多分、人は、自分が剣になり得る存在であることを、忘れてはいけない。
 忘れてはいけないのだ。

2019年6月20日

読書状況 観終わった [2019年6月20日]
カテゴリ DVD
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