色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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本棚登録 : 14156
レビュー : 2276
著者 :
さおぴさん  未設定  読み終わった 

冒頭の「田崎つくるはほとんど死ぬことだけを考えて生きていた。」ってところから、あーやられた!とおもってぐいぐい読んでしまった。引き込まれるとはこのことか!と。そしてタイトルがこの作品の全てを物語っている。

話題になったAmazonレビューは声を出して笑って、まあ、たしかにその通り!とおもったけど、村上春樹にリアリティはいらないよなあとおもう。
伏線が回収されないと「よし、今回もちゃんと村上春樹だった。」と安心する

沙羅の言葉のひとつひとつが素敵だなあとおもった。こんなひと、いねえわ!ってなるんだけど、本の中にあるってだけでものすごく素敵な言葉に思える。いくつか引用に登録した。
ノルウエイの森が実写化したときに、「ああ村上春樹のセリフは声に出しちゃいけない日本語なんだ」と思ったのを思い出した。声に出すことでものすごく不自然になるかんじ。それがいいのかもしれないけど。

なんというか、読み終わったあとに手応えを感じるとかそういうのではなくて、
すこしやわらかくて(読みやすいからかな)、でも人間らしい部分が多く書かれている作品だなとおもった。人生!人生の小説!
気づいたら重い荷物持ってるよ、それが人生だよ、みたいな。

いちばん印象に残った言葉は、フィンランドで出会った運転手の言葉。
「休暇と友だちは、人生においてもっとも素晴らしい二つのものだ」

わたしはすきな作品だなあとおもいました。

レビュー投稿日
2013年5月11日
読了日
2013年4月30日
本棚登録日
2013年3月15日
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