八本脚の蝶 (河出文庫)

4.11
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本棚登録 : 397
レビュー : 25
著者 :
yacchi5さん  未設定  読み終わった 

「これまでに一番多く読み返している本は?」
と聞かれたら、この本です、と答える。
タイトルとペンネームの独特なセンスに惹かれて内容は一切知らずに買ったこの本。
二階堂奥歯、というある出版社の編集者だった彼女のウェブ上の日記を書籍化したのがこの本。
今回絶版となった単行本が文庫化され発売される、と知り、単行本も持っているのに買ってしまった。
おまけに彼女のそのサイトはいまだにウェブ上に存在していて、本の内容そのまま読む事ができるのにもかかわらず。

フェミニズムとマゾヒズムという、相反するものを自分の中に抱えてて、それにどう折り合いをつけていくのか。
自分というものを丸ごと明け渡したい。
でも身勝手な女性性を押し付けられる事に対しては怒りを覚え抵抗する。
文庫本の帯に歌人の穂村弘の言葉があった。
「今こそ彼女の言葉が必要なのに」
私も本当にそう思う。
生きていれば彼女は40代になっていて、その年代になったからこその彼女の言葉を聞きたかった。
もしかしたら若さゆえの苦悩から解放されて、本の中の研ぎ澄まされた彼女ではなくなっているのかも知れないけれど、それでも。




レビュー投稿日
2020年2月8日
読了日
2020年2月8日
本棚登録日
2020年2月8日
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