死にたい夜にかぎって

4.10
  • (42)
  • (31)
  • (21)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 586
レビュー : 54
著者 :
やぎたひろさん  未設定  読み終わった 

ヒンドゥー教の苦行僧はサドゥーと呼ばれる
サドゥーは苦行により人々のカルマを打ち払うとも

「死にたい夜にかぎって」はまさに文学のサドゥーだ
赤裸々に性遍歴を抉り出しながら、綴り、そして祓う。
吐き出した伏線をすべて回収し最後に解脱し昇華する

とてもここには書けない自らの深いカルマを思いおこし
少しイビツなサドゥーに託す

どうしようもなく情けなくって、
あきれるほど正直で綺麗な文章

焦がれるジリジリした気持ちが背中を炙る

読んでいる途中で竹原ピストルが歌う
「野狐禅/自殺志願者が線路に飛び込むスピードで」
が聞きたくなった
♪ナメクジみたいに 君の体を這う毎日
ゴキブリみたいに 夜を這う毎日

ただ、生きていくだけ 
シンプルなことを教えてくれる1冊

「モグラは穴を掘って太陽を探している
 ときに地へたどり着くが
 太陽を見た途端、眼は光を失う」
※エルトポより

レビュー投稿日
2018年5月2日
読了日
-
本棚登録日
2018年5月2日
2
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『死にたい夜にかぎって』のレビューをもっとみる

『死にたい夜にかぎって』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

いいね!してくれた人

ツイートする