告白 (角川文庫)

  • 角川書店 (2006年9月22日発売)
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感想 : 5
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 衝撃の北朝鮮拉致被害者の一部の人たちが電撃帰国を果たしてから幾日の月日が経ったことだろう。そしてジェンキンスさんが飛行機のタラップから降り立った時、待ちかねたように駆け寄って抱き付き、激しくキスをした曽我ひとみさんの姿が忘れられない。ひとみさんはアメリカ人の妻なんだということを再認識させられたシーンでもあった。本書でもジェンキンス氏はそのことに詳しく触れている。

 私は脱走兵としての彼を批判する積もりはないが、紛争地域での無責任な行動は批判されるだろう。しかも彼は下士官だったのだから。謝罪をしながらも言い訳じみているという批判もあるかもしれない。ただ私は真実を知りたかった。「To Tell The Truth」とタイトルが言うとおり、彼が真実を語っていると信じるからだ。

 最も印象に残るのは、マインドコントロールはされていない、洗脳されたことなど一度もなかったと言い切っていることだ。無理やり洗脳する事などできないのだろうと言っている。

 ジェンキンス氏とご家族の数奇な運命を大変気の毒に思うが、きちんと一般の日本国民のみならず世界中の人々に北朝鮮の実態を明らかにしたことに敬意を表したい。恐らくかなり勇気の要ることだっただろう。

 拉致問題に北朝鮮側は誠実に調査をすると約束しながら、いまだに進展をみていない。ジェンキンス氏が帰国してから十年以上が経過した。速やかな解決を望んでやまない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 国際関係
感想投稿日 : 2015年10月8日
読了日 : 2015年10月8日
本棚登録日 : 2015年10月8日

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