岡倉天心『茶の本』 2015年1月 (100分 de 名著)

制作 : 大久保喬樹 
  • NHK出版 (2014年12月25日発売)
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感想 : 11
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 100分de 名著1月は岡倉天心著『茶の本』である。解説者は東京女子大学の大久保喬樹(たかき)教授だ。岡倉天心といえば明治時代に活躍した日本美術の保護者であり指導者という認識だ。それがアメリカに渡って、英語で「茶の本」は著し日本文化を世界に伝えようとしていたことは知らなかった。時はちょうど明治政府が富国強兵を唱え、西欧に追いつけ追い越すという風潮がもてはやされ、新渡戸稲蔵が「武士道」をこれも英語で発表し、強い日本を強調するという時代であった。

 天心は茶を通して日本文化や伝統的な東洋文明の根底にある世界観がどういうものかを説いているという。天心が最も先見性が感じられるものの一つが「自然との共生」というテーマで、このエコロジー思想は現代にも通じるものがあるという。

 放送は1月だったがテキストを読むのが遅くなった。それでも熟読することができたので、岡倉天心の人となりをある程度理解できたのではないかと思う。今度は「茶の本」の本体の方を読まなければと思うが、どうなることか。できれば邦訳前の英文原書で読むことができたらと思う。既にKindle版を入手しているのだが。少しだけでも手をつけてみたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 思想宗教
感想投稿日 : 2015年6月5日
読了日 : 2015年6月5日
本棚登録日 : 2015年1月15日

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