どこから行っても遠い町 (新潮文庫)

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本棚登録 : 1867
レビュー : 210
著者 :
yamada3desuさん 川上弘美   読み終わった 

 とりたてて物凄いことは起こらない。
「平凡」よりは少し色々な物が加わった人生を歩んでいる人々。
 あるいは「歩んできた」人のお話。
「物語」ということでいえば、きっとつまらないのだと思う。
 間違いなく「つまらない本だ」と思う人が多くいるだろう。
 だって大したことが何も起こらないし、淡々と語られているし。
 読んですぐに記憶から消えていってしまうような内容。
 なのに、なんで読んでいてこんな気持ちになってしまうのだろう。
 なんで、こんなにも心を捉えられてしまうのだろう。
 全部で11編の連作短編集。
 シュールな内容や、不思議なお話は一切なし。
 最後の「ゆるく巻くかたつむりの殻」は死者が語るお話。
 それでもそれはシュールでも不思議な話でもない。
 解説に「最後まで読んだらもう一度始めから読みたくなるだろう」とある。
 その通り。
 いずれ必ず始めから読み直す。

レビュー投稿日
2018年1月6日
読了日
2018年1月6日
本棚登録日
2018年1月1日
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