オブ・ザ・ベースボール (文春文庫)

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本棚登録 : 464
レビュー : 60
著者 :
yamada3desuさん 国内作家・男性   未設定

 表題作と「つぎの著者につづく」の二編を収録。
 表題作は思った程には難解ではなく、割とスラスラと読めた。
 特に際立ったストーリーはないように思える。
 僕なりの解釈だと「生と死」という現象を言葉に託して表現したものなのかな、なんて思えた。
 現象を表現するんだから、物語は不要なのかなと。
 作中に「クリス・ラントン」という名前が出てくるけど、人工生命の研究で有名なクリストファー・ラントンのことだと思われるし、この名前を見た時に、なんとなく「生と死」についてのことなのかな、と思った次第。
 当たっているかどうかは判らないけど、僕がそう感じてしまったんだから、当たっていようがはずれていようが、気にはならない。
「つぎの著者につづく」の方が、難解、というか決して楽には読み通せない。
 やりたいことは判る気がするし、面白い試みだな、とも思える。
 膨大な量の注釈も含めて、著者の頭の良さと膨大な読書量には脱帽。
 これ、これだけの本を読んでいないと、この作品はきちんと理解出来ないのかもしれない。
 あるいは、これだけの本を読んでいたら、もっと楽しめたのだろうか。
 某批評家がこの著者をペダンチックと批判した気持ちが判るような気がしてしまった。

レビュー投稿日
2018年1月5日
本棚登録日
2018年1月5日
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