エピクロスの肋骨 (福武文庫)

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本棚登録 : 71
レビュー : 6
著者 :
yamada3desuさん 渋澤龍彦   未設定

 渋澤龍彦氏死後に発掘された2編「撲滅の賊」「エピクロスの肋骨」ならびに未刊行作品「錬金術的コント」の3編からなる短編集。
「エピクロスの肋骨」は処女小説とのこと。
 僭越な言い方が許されるのであれば、すでに彼の小説を何冊か読んでいる身としては、青臭い(初々しいと言い代えてもいい)かな、と思わせる文章なのだが、そこかしこに「渋澤龍彦」を感じさせるところはやはり流石としか言いようがない。
 独特の節回しと奇妙なユーモア、ペダンティックになる一歩手前といった印象の言葉等々。
「撲滅の賊」での金魚に嫉妬する自意識過剰男の不安、「エピクロスの肋骨」での詩的な雰囲気と変身を伴う場面展開、「錬金術的コント」の短いながらもキチっとまとまった不思議な話。
 どれを取っても僕の好きな故渋澤龍彦氏がいる。

レビュー投稿日
2018年1月4日
本棚登録日
2018年1月4日
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