聊斎志異〈上〉 (岩波文庫)

  • 岩波書店 (1997年1月16日発売)
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夏なので怪談。中国の怪異譚を17~18世紀に蒲松齢(1645~1715)が編纂したもの。基本怪談とはいえこういうのはそんなにリアリティないから怖くない。作中の人々も相手が幽霊だろうが狐だろうが基本美女なら結婚してしまうし(笑)

とりあえず狐登場率が異常に高いのが特徴的。上巻51話、半分くらい狐の話だった気がする。だいたい美女に化けてて、しかも良い奥さん。子供も作るし、つまり「母が狐で」という登場人物も多い。この調子だと今の中国の人口も半分くらいは実は狐、もしくは狐とのハーフの子孫かもしれない。

狐に次いで多いのが実はすでに死んでる人たち。美人の幽霊と結婚して子供作ったり、死んでも蘇ったり転生したり、死んでるのに受験にいったり、結構普通に生活しちゃうところがびっくり。でもこういうの好き。

あと昔の中国は一夫多妻制だったのか(日本も似たようなもんだけど)当たり前のように二号さんを作る男性が多く、しかも正妻は幽霊、二号は狐、など無茶な三角関係もある(笑)

個人的に好きなのは、死人の恩返し系(義侠の亡者)と、絵の中に入っちゃう系(壁画の天女)それから中国にもいた小さいおっさん系(耳の中の小人、かわいい猟犬)など。

※上巻収録
冥界の登用試験/耳の中の小人/宿屋の怪/妖婆/壁画の天女/義侠の亡者/桃盗人/道士と梨の木/仙術修行/狐の嫁入り/美女と丸薬/犬神/怨念の受験/消えた花婿/亡者の金儲け/こそ泥退治/拾った釵/青鳳という女/化けの皮/女妖と二人の男/美女の首/笑う娘/甦った美女/大地震/冥土行きの軍/侠女/飲み仲間/二人妻/こけの一念/老狐の復讐/狐の告発/兄弟再会/幽鬼の子/七色の声/義士/古戦場の怪/若返った婿殿/道士のお返し/夜毎の女/夜叉の母子/命をかけた恋/若妻の復讐/九官鳥/山中の佳人/鬼の国/幽鬼の村/蟋蟀/洞穴の奥/姉と妹/かわいい猟犬/碁に狂った男

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:  ★アジア・インド・アフリカ
感想投稿日 : 2018年7月9日
読了日 : 2018年7月7日
本棚登録日 : 2018年7月4日

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