白夜 (角川文庫)

  • KADOKAWA (1958年4月15日発売)
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本棚登録 : 950
感想 : 96
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薄いので再読。ロシア文学にはどうも「登場人物の名前が覚えられない」という苦手意識があってほとんど長編には手を出せていないのだけれど、さすがにこれくらいの短さで登場人物二人だけならセーフ。

しかしよく喋る主人公だなあ(笑)そこは心の中で独白にしておきなよ、ということまでペラペラ口にしちゃうのだけど、典型的な、友達いないのだけど喋り出すと止まらないタイプ・・・というか、いるよね、現代日本にもこういう人、結構たくさん。そういう意味ではドストエフスキーのキャラ造形ってすごい。

一方ナースチェンカのほうは、主人公には天使のように純真に見えてるのだろうけど、客観的に見ればたいした小悪魔(苦笑)

若いころに読んだときは、それなりにロマンチックなラブストーリーのように思った気がするのだけど、今読むと主人公のキャラの「痛さ」の印象のほうが強く残ってしまう。いつか幸せな恋ができるといいね(同情)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:  ★ロシア・東欧 他
感想投稿日 : 2015年10月12日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年8月13日

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