竜が最後に帰る場所 (講談社文庫)

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本棚登録 : 625
レビュー : 86
著者 :
yamaitsuさん  >た行   読み終わった 

「風を放つ」
この作者にしては珍しく(?)妙に現実的なお話。

「迷走のオルネラ」
これもファンタジーというよりはリアルな怖さ。自らのトラウマをこういう形で昇華させる方法もあるのか。復讐も兼ねていて効率的ですね。

「夜行の冬」
これが一番、いつもの常川作品ぽかった。いつもの、というか私の思う(好きな)常川光太郎のイメージですけども。ちょっと民俗学的な匂いのする不思議現象。ただ、終わり方が少しあっけなかったかな。もう少し続きを読みたかった。

「鸚鵡幻想曲」
これはなんとも奇想天外。何が起こるのか、どこへ向かっているのか、展開が全く予想できない面白さがありました。「偽装集合体」という発想も奇抜だけれど、それがメインのテーマではなく、それを「解放」する側が主人公でもなく、ある意味被害者のほうがどんどん変遷していく意外性が面白い。ラストが一応ハッピーエンド(?)なのもいいですね。

「ゴロンド」
本タイトルの「竜が最後に帰る場所」は、この作品のサブタイトルみたいなものでしょうか。そこに思い当たれば、物語の主人公の正体は最初から明らか。とくに大事件が起こることもなく、一匹の竜の誕生、成長、そして旅立ちを描いているだけなのだけれど、童話のような印象でした。

レビュー投稿日
2013年9月26日
読了日
2013年9月25日
本棚登録日
2013年9月17日
2
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