星へ行く船―ロマンチックSF (集英社文庫―コバルトシリーズ 75B)

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本棚登録 : 581
レビュー : 76
著者 :
制作 : 竹宮 恵子 
yamaitsuさん  >あ行   読み終わった 

帰省中に再読キャンペーン、ついに星へ行く船シリーズに着手。数年前に新装版で全シリーズ出たようだけど、やっぱり私はこの竹宮恵子のイラストのほうがしっくりきます。

主人公は森村あゆみ19才、地球で暮らすお金持ちのお嬢様だけど突然家出、男装して兄のパスポートを使い宇宙へ飛び出すも、個室のはずの宇宙船客室になぜか手違いで先客が。やっかいごとよろず引き受け事務所の山崎太一郎と、彼がボディーガードをしている大沢という紳士をめぐり、メディという星の王位継承者争いにあゆみは巻き込まれ・・・。

今読むと、かなり突っ込みどころは多い。凄腕の殺し屋のはずの黒木が、ターゲットの目の前で相棒の名前を普通に呼んでいたり(作者的にはキャラの名前を読者に紹介してしまったほうが書きやすいからなのだろうけど)あんまり命がけの戦いをしている緊迫感がない。まあコバルトですしね。作者自身があゆみの年齢とあまり変わらない頃の作品だし。

同時収録の「雨の降る星 遠い夢」は、結局太一郎と一緒に火星に落ち着いたあゆみが、彼の働く「水沢総合事務所」に雇われて新米として奮闘。水沢所長、麻子さん、熊さん、中谷くんといったその後おなじみになるメンバーが登場。ヒガという星から来た、テレバシー能力のある植物「きりん草」をめぐる話で、のちの『グリーンレクイエム』等にも通じるテーマ。

巻末のコバルト文庫の宣伝ページに山尾悠子の『オットーと魔術師』をみつけて「おおっ!」となりました。

レビュー投稿日
2019年1月7日
読了日
-
本棚登録日
2019年1月5日
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