オー!ファーザー (新潮文庫)

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本棚登録 : 8998
レビュー : 756
著者 :
yamaitsuさん  ○伊坂幸太郎   読み終わった 

単純に面白かったです。伊坂作品は文庫でしか読んでいないし全部読んでいるわけではありませんが、最近読んだ「SOSの猿」も「バイバイブラックバード」も、どちらかというと実験的な作品だったと思うので、これは久々に自分の思う伊坂幸太郎の王道を読めた!という満足感がありました。が、作者いわく「第一期最後の作品ともいえる」ということで、やはりこれを最後に作風の転換(発展)があったということなんだろうなあ。こういう作品がこれからあまり書かれなくなるのだとしたらちょっと残念です。

物語は4人の父親を持つ高校生・由紀夫くんが主人公。モテモテの母親が四股交際のあげく、生まれた子供の父親は4人のうち誰かわからないまま、あえてDNA鑑定なんて野暮なことはせず、全員と同居しているという特異なファミリー。父親たちは由紀夫くんを溺愛していて、ピンチのときには全員一致で協力して息子を助け出してくれます。

この4人の父親がそれぞれ個性的で、どのパパもとても好きでした。一人を選べないお母さんの気持ちもわかる(笑)。由紀夫くんも良い子だし、はた迷惑な幼馴染の鱒二くんもなんだか憎めない。唯一苦手だったのは、紅一点キャラの多恵子ちゃん。こういう子がいないとストーリーが動き出さないだろうから必要なのはわかるけど、身勝手で強引で押し付けがましくて、男性から見るとこういう子が魅力的なのか男性作家が好んで書くタイプの女の子ですが、同性からはちょっと嫌われるタイプだと思います(苦笑)。まあ後半の由紀夫くん救出劇には役立ってくれたのでチャラという感じでしょうか。

とりあえず続きが気になって勢いで読めてしまうし、伏線回収→ハッピーエンドなので安心して読めます。解説は島田雅彦。

レビュー投稿日
2013年7月1日
読了日
2013年6月30日
本棚登録日
2013年6月27日
3
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