木暮荘物語 (祥伝社文庫)

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本棚登録 : 3640
レビュー : 411
著者 :
yamaitsuさん  ○三浦しをん   読み終わった 

同じアパートに住む一癖ある住人とその周辺の人々を描いた連作短編集・・・という形式自体はけして目新しくはないので、1話目(元カレに押しかけられて三角関係になる女子の話)の時点では、こんな調子でありがちな恋愛ものとか続くんだったら微妙だな・・・とちょっと思いかけたんですけども、2話目で大家のおじいちゃん(70代)がセッ○スセッ○スと連呼しはじめて(笑)、3話目で駅のホームの柱に水色の男根…もといキノコが生えてくるにいたり、俄然面白くなってきました。

同じアパートの女子大生を覗く変態サラリーマンとか、元カノをストーカーしつづける放浪男とか、現実にいたら通報レベルの変人も、小説の中だけなら面白がれます。しをんさんにしては珍しく、どの話にもわりと頻繁に「セッ○ス」という単語が出てくるけれど、とくにエロティックな描写があるわけではないので、個人的にはあまり深く受け止めませんでした。真面目に追及すれば、そういう行為を経て生まれてくる命のこととか、生と死と性と、みたいなテーマがあったのかもしれないけど、奇人変人ほのぼのストーリーとして読むだけで楽しかったから別にいいかな。

お気に入りはトリマー女性と犬好きヤ○ザの「柱の実り」、女子大生が友達の赤ちゃんと暮らす「ピース」。ラストの「嘘の味」は、ニジコさんのキャラクターはとても好きだったけど、並木のようなタイプの男がどうも苦手で(多分作者はよく書くから好きなタイプなのだろうな)放浪癖があるくせにストーカー気質というのも、ちょっと矛盾していた気がしました。

レビュー投稿日
2014年10月15日
読了日
2014年10月14日
本棚登録日
2014年10月10日
3
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