嗤う淑女

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 185
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408536637

作品紹介・あらすじ

"稀代の悪女"蒲生美智留。天賦の美貌と巧みな話術で、人々の人生を狂わせる!!美智留の罠に徹夜確実!?ノンストップ・ダークヒロイン・ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 失業中の父親の首吊り自殺。
    買い物中毒の女銀行員のホームへの飛び込み自殺。
    産廃業者の父親と姉の惨殺事件。
    リストラにあって、その後働かず、作家になると言う夫の殺害事件。

    その後ろに、ある女性の影があるのを、警察は見逃さなかった。

    同性でさえ、虜にしてしまう程の美貌と知性を持ち、巧みな話術、包容力で、自らの手を汚さず、会う人皆を、破滅へと導いていく、蒲生美智留。
    人はみな、
    ・悪魔
    ・稀代の悪女
    ・現代の傀儡師
    彼女をそう呼んだ。


    初めは、ギブアップかとも思ったけど、麻生班長や、御厨検視官。挙げ句の果ては、宝来弁護士までが登場。
    読み進めるうちに、ページを捲る手が止まらなくなり、最後は、お定まりのどんでん返し。
    しかも、ご丁寧に、更に、どんでん返し。
    3シリーズあるとのこと。
    次が楽しみ。

  • 容姿なのか、話術なのか、雰囲気なのか...
    人を傀儡のように操っていくお話。

    さすがにそんなに簡単に誘導できるの⁉︎と、思いつつも続きが気になって一気に読んでしまいました。

    すこぉーし無理があるところもありますけど、エンタメとして楽しく読みました!
    グロいところもありますけど。

    ふたたび...も読んでみます‼︎

  • なんでだろうなぁ?
    やっぱり中山七里さんは合わない
    話しのすじとしては面白いんだけどなぁ
    最後の返しも見事だったしね
    まあ完全にぼかしちゃっても面白かったかなとはちょっと思ったけど
    これだけみなさんから支持されてる方なんで2冊くらい読んだだけで判断するのは早計すぎると思って手に取ってみたんだけど
    やっぱり合わない
    なんかザラザラする
    う〜んなにが気に入らんのだろうか?
    無理することないんだけどなんかもったいない気がするんだよね
    中山七里さんとビタッとくる日は来るのか?!

  • 「稀代の悪女」こと蒲生美智留。
    彼女の人生とそこに関わった人達の不幸と事件の物語。
    4人の物語の後美智留自身へ。
    ひとつひとつのストーリーも引き込まれる程見事だけど、
    それが合わさった第5章のラストは驚愕でした。
    二転三転とはまさにこの事で。
    全て美智留の計算の元動くシナリオ。
    このダークヒロイン、本当に恐ろしい。

  • 面白い事は面白いけどかなり無理があるように自分は思いました。
    それでも悪女は悪女です。
    悪の魅力に誘われるのかな。

  • 連作短編が進むにつれ、どの言葉で表したら正解なのかすらわからない感情になる。
    きっと現実の世界でも彼女のような人間は存在する。その危うさがリアルで怖い。もうホラーだよ…。

    毎度のことだけどさ、宝来さんよ…
    仕事しておくれ。

  • 何と言っても、美智留の巧みな話術はすごい!
    何件もの殺人を言葉だけで操ってしまうのは、読んでいて、なかなか爽快!
    父親を自殺に見せかけて、殺すところから、若干、「そんなに捜査は甘くないだろ?」と思うこともあるけど、エンターテイメントとして読めば、面白い。
    犬養シリーズに出てくる麻生班長も登場し、最近、中山七里の世界が分かってきた。最後はどのように落としてくるのか、すごく期待が大きかったけど、まさか・・・の展開。それもやはりこの人ならではなのかもしれない。

  • めちゃくちゃ面白かった!!
    だけど、彼女が生んだ犠牲者のことを思うとあまりにも憎い......

  • 恐ろしい。ラストは何となく想像出来てしまったが、そうあって欲しい気持ちで読んでしまった…次は続編を是非とも。

  • 順番後になっちゃったから、悪いのはわかってたけど…
    え?戻した?とか…無理あるような…
    で、次にいく…

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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