白の鳥と黒の鳥 (角川文庫)

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本棚登録 : 866
レビュー : 71
yamamuuaさん  未設定  読み終わった 

この本をいしいしんじさんの1冊目に読むことはおすすめしませんが、4冊目くらいならいいのかも。もっと他のも読みたいと思わせてくれる本でした。
今までに読んだいしいしんじさんの本は、悲しくて優しくて、遠い時代や街の話のようで、身近な人々の話のようにも感じる、絵本を読んでる感覚に似てる、それがいしいしんじさん。
…だと思っていた。
この本はそれとちょっと違う。
他の人が表現してるように「黒の割合が多い」という言葉が合う。
なんか違うなー…と読み進めていると、でもやはりいつものいしいしんじさんがひょこっと存在している。優しいだけでない、黒の現実を一点の曇りなく突きつけてくる柔らかな”ブラックいしいしんじ”を読むことができた。

「カラタチとブルーベル」「緑春」「太ったひとばかりが住んでいる村」が割といつものいしいしんじさん調なのかな?
「肉屋おうむ」の息子が父親の最期にささやくシーン。大好きです。

長くてすみません。
サリンジャーの「ナイン・ストーリーズ」の読後感に似てるような…気のせいかも。
あとがきの解説はどうにもしっくり来ませんでした。

レビュー投稿日
2019年2月18日
読了日
2019年2月18日
本棚登録日
2018年6月14日
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