ユートピアの崩壊 ナウル共和国―世界一裕福な島国が最貧国に転落するまで

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レビュー : 24
制作 : 林 昌宏 
yamapikaryaさん 社会問題・政策   読み終わった 

南太平洋に浮かぶ珊瑚礁の島、世界で最小の国、ナウル共和国。この島は渡り鳥によって作られた高純度のリン鉱石により一時期、世界で最も裕福な島になり、そして資源の枯渇によって財政破綻を経験した。働かずして全てを与えられた国民は、車で一周するのに30分もかからない島で高級車を買いあさり、その車が不調になると修理もせずに道端に乗り捨て新車を購入し、最高の医療を得ていた・・・。信じがたい島の歴史と生活は、ドバイなど石油によって国民の生活が潤う国々の未来にも示唆を与えるようだ。そして、ナウルの未来はいかに。経済と政治が地に落ちた後は、「家事」すらできない島の人々を教育するところから始めなくてはいけない。資源の尽きたナウルに手をさしのべる国は、国連での発言権が欲しい台湾や、捕鯨の票が欲しい日本、難民問題を解決したいオーストラリア等であった。世界でもっとも小さい島国をめぐる出来事は、幸福とは何か考えさせられて、非常に興味深かった。

レビュー投稿日
2013年4月13日
読了日
2012年12月10日
本棚登録日
2013年4月13日
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