既刊5巻まで読了。
長編伝奇物語で有名な南総里見八犬伝をベースにしたファンタジー。
絵柄もいいし、ストーリーも結構元の八犬伝ベースで面白いと思うんだけど、Amazonのレビューが低めなのは何故なのだろうか。個人的には今後のストーリーが楽しみな作品。
とりあえず5巻までは八犬士がまだ3名ぐらいしか登場していないんだけど、犬塚信乃とか犬田小文吾とかはこちらが勝手にイメージした感じに近い。
あと、敵の玉梓のキャラクターデザインも、いかにも妖婦って感じで妖し美しって感じで良いと思う。
八犬伝ベースにした作品は結構世に多く発表されているけれど、作者の年代からはNHKの「新・八犬伝」あたりなのかなぁと思った。
(玉梓のキャラクターとか、なんとなく似ているような気がする。かたや辻村ジュサブローの人形劇、かたやマンガではあるけれど)
丶大法師(ちゅだいほうし)の生い立ちとかは元の八犬伝と変えてあったり、玉梓率いる敵側がなんと西洋悪魔の軍団だったり、隠れキリシタンや琉球王国の王女が絡んできたりと、ベースの原作よりは裾野広がり気味ではあるけれど、願わくばうまく物語のラストには、広がった風呂敷を畳んでくれることを祈ります。
まぁかなり西洋悪魔が関わってくる荒唐無稽気味な風呂敷の広げ方なんだけど、八犬伝自体、伝奇物語というファンタジーなのだから個人的には許容範囲。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
マンガ
- 感想投稿日 : 2020年1月11日
- 読了日 : 2020年1月8日
- 本棚登録日 : 2020年1月8日
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