丕緒の鳥 (ひしょのとり) 十二国記 5 (新潮文庫)

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本棚登録 : 5914
レビュー : 738
著者 :
制作 : 山田 章博 
わさビさん ファンタジー   読み終わった 

12年ぶりのオリジナル短編集!という惹句で、久しぶりに読んだ十二国記シリーズ。

最初は「魔性の子」だった。
目黒孝二の書評がきっかけだった。
ホラーだと思って読み進めていったら、十二国記に繋がっていた。
そして、十二国記を読み始めた。

次々と書き下ろされる作品。
人工的な中華的世界に、積み重ねられていく緻密な設定。
ライトノベルと高をくくっていたのに頭からのめり込んでいった。

ところが、ある時期からパッタリと作品を読むことができなくなった。
読みたいのに読めない。
その辛さは言わずもがな。
できるだけ忘れるよう努めた。

そろそろ本気で忘れようかという時に新たな作品が発表された。
まさに焼けぼっくいに火が付いた心境で即座に購入。

読んだ。
すさまじかった。

「丕緒の鳥」にそわそわさせられた。
思わず考え込まされた「落照の獄」。
「青条の蘭」に見る一途な思いに胸を打たれた。
主人公に降りかかる不幸に作者を恨んだ「風信」。

全体的に重苦しい雰囲気。
作者が非情になればなるほど、グイグイと心を引き寄せられていく。

ダメだ。
たぶん、はまった。

想像以上の素晴らしい作品である。

レビュー投稿日
2013年10月30日
読了日
2013年10月30日
本棚登録日
2013年10月30日
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