道然寺さんの双子探偵 (朝日文庫)

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本棚登録 : 233
レビュー : 26
著者 :
yampuruさん  未設定  読み終わった 

道然寺の住職の息子である一海さん視点の語りで物語が進みます。この寺に住む中学二年生の双子、ランとレンのふたりが一海さんの身の周りでおこった様々な出来事に対して推理をおこない事の真相を解き明かし当事者を救うという構成になっています。
双子による推理は事件の性質と二人の性格とも相まって、片方の推理にちょっとした誤りが含まれており、もう片方の推理がそれを正すという構図なのですが、1~3話まではいわゆる”安楽椅子探偵”の様相を呈しており、後から語られるほうの(=真相を言い当てている)推理がなぜそのように行き着いたのかの手がかりが乏しい、あるいはラン or レンだけが知っている事実によって推理が展開されており、読者として作中に散りばめられたヒントを回収する(回収してもらう)機会がないのがちょっと残念なところ。
が、最終話である4話だけは双子の生みの親かもしれない人物を巡って、赤ん坊の隠し場所や南京錠の番号など、事前のヒントを手繰り寄せながら読み手としても謎を解決してゆく楽しさを味わえる構成になっていました。1~3話を読んだ時点では二巻は読まなくてもよいかと考えていましたが、やっぱ二巻も読んでみようと思えた最終話の面白さでした。

レビュー投稿日
2019年10月23日
読了日
2019年10月22日
本棚登録日
2019年10月21日
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