何年か前に出版された単行本の文庫版。単行本は読了していたのですが、持ち運びに便利、ということで改めて文庫版を仕事の行き帰りに読んでみました。
著者である永井さんのビジネス本は毎回安定的なおもしろさでハズレがありません。本作は3部からなるシリーズ本の1作目で、主人公が勤務する会計ソフト会社で企画部門に異動になり、自社製品の販売を通じてマーケティングに目覚めていく、というストーリー仕立てで、読者も楽しくマーケティングの基礎を事例とともに学ぶことができる構成になっています。
主人公がマーケティング理論に則って(かどうかちょっと微妙ではありますが)、新たな企画を打ち出していく場面は、試行錯誤の結果だけがストーリーに盛り込まれていますが、肝心なのは、その試行錯誤の過程でどのようなやり方で、どのようなことを考えたのか、という点なのですが、そこのところは触れられていない点が残念ではあります。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年8月13日
- 読了日 : 2020年8月11日
- 本棚登録日 : 2020年8月11日
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