☆ネタバレ
人付き合いの嫌いな中年男の仕立て屋イール。
彼の唯一の楽しみは、窓から見える向いの若い女性アリスの生活を覗き見る事だった。
ある日アリスは自分の部屋をじっと見つめているイールの存在を知る。
有る思惑から彼に近づいていくのだが、不器用な彼の気持ちにアリス自身、だんだん気持ちが揺らいでいく・・・。
そんな中近くの野原で若い女性が殺される事件の犯人として、刑事は過去に性犯罪で前科を持つイールを疑い始める。
最初見始めた時はイールの陰鬱さとそれに拍車をかける神経質な点、クラシック音楽にまいりそうだったけど、見進めているうちになんとなくこの可哀相な中年男を可愛らしいと思い始めていました。
この感覚は女性にだけわかるかもしれないですね。
醸し出される淫靡な雰囲気と、アリスと婚約者エミールの隠された事実。
最後のイールの「君を恨んでいない。ただ死ぬほど切ないだけだ」というセリフは不器用な男性の心を見事に表しているようで、見ているこちらもとても哀しかった。
全体的にお洒落な雰囲気が漂っているのはフランス映画ならではなんでしょうね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2014年12月2日
- 読了日 : 2014年12月2日
- 本棚登録日 : 2014年12月2日
みんなの感想をみる