語彙力こそが教養である (角川新書)

3.69
  • (66)
  • (151)
  • (118)
  • (19)
  • (8)
本棚登録 : 1569
レビュー : 138
著者 :
yasu.sasaki611さん  未設定  読み終わった 

■語彙力判定基準は「複数の事柄を一つの言葉で表現しようとするか否か」である。
・「やばい」「かわいい」「まじ」「うざい」は言葉の選び方が「省エネ」
■日本人の語彙力が低下してしまった原因は素読文化の減衰にある。
・素読は意味や内容を詳しく理解する前に取り敢えず声に出して本を読むこと
・意味をじっくり考えて頭で読む「精読」とは違う
・体を使って読むため私(著者)は「身読(みどく)」と呼ぶ
・「習うより慣れろ」の素読は語彙習得の一番の近道
・語彙を身に着けるにはその言葉が含まれる文章ごと文脈の中で覚える方がずっとラク
■「語彙が足りない」とはどういう状況か。
①音で聞いたとき漢字が浮かばない
・意味で聞いた単語を反射的に漢字変換できるかどうか
②積極的に使うのが不安&間違えて使う
・実際に使った回数が少ない
・言葉の由来を知らない
・ストーリーの中で語彙をインプットしていくと記憶にも定着しやすい
③難易度が高い文章への拒否感
・専門用語をインプットするときは短期集中,2週間が基本
■語彙へのアンテナを高める3ステップ
・ステップ0(認識を改める):貧しい語彙により損をすることに気付く
・ステップ1(頼りがちな語彙を見つける):①一日に何回も使う,②答えに窮した時に人の話を聞いているときなど特定の場面で常套句になっている,③試行していないときに口から出るという特徴のある言葉であり,要注意
・ステップ2(NGワードを封印する)ステップ1の便利な表現に禁止令を出す
■禁止ワードをほかの言葉に置き換えるときのコツはポイントを3つ挙げること。
・「すごくいい企画だね」⇒①市場の穴をついているし,②コンセプトが明確で,③ちゃんとコストが計算されている
・「この肉じゃが美味しいね」⇒①ジャガイモがほっくりしているし,②甘さがちょうどよく,③だしの染み方が絶妙だ
■語彙をインプットする方法は,「言葉とシチュエーションをセットにして,ざっくりイメージ化」すること。
・「ざっくり」がポイント
・ペーパーテストのように「正しい意味を説明できる」ことではなく「正しい文脈ですぐ使える」こと
■「包丁」は「庖丁(ほうてい)」から転じた言葉。
・「庖丁」とは人の名前であるという説があるが「庖」は台所,「丁」は人を表すため単に料理人一般をさしているとの説もある
■夏目漱石は日本の語彙を大きく変えた人物。
・漱石以前と漱石以後では日本語の豊かさは全く違ったものになった
・言文一致の文章
・漱石の書く文章は喋り言葉と非常に近い
・言文一致運動がおこったのは明治のことで漱石はじめ明治時代の分筆家
■言文一致運動が盛んになった理由
・識字率の向上
・「速記」の技術が高まったこと
■面白いフレーズには言い回しの妙によりその場の空気をコントロールする力がある
■間違いが多い表現
・破天荒
×傍若無人で人の目を気にしないで行動する
○前人未踏のことをやる。「天候」は科挙合格者の未開の地で初の合格者が出たとき天候を破ったと皆に喜ばれたことから生まれた言葉
・にやける
×にやにやする
○男性が女性のように色っぽいしぐさをすること。なよなよすること
・いぎたない
×見苦しい,汚い
○寝相が悪い
・浮足立つ
×浮かれて落ち着かなくなる
○不安で落ち着かなくなる
・御の字:
×一応納得はしている
○非常にありがたいこと
・恣意的に
×わざと,作為的に
○自分勝手に
・ぞっとしない
×怖くない
○面白くない,感心しない
・悲喜こもごも
×悲しんでいる人と喜んでいる人が入り乱れる様子
○一人の人が悲しいことと嬉しいことを交互に経験する様

レビュー投稿日
2016年9月18日
読了日
2016年9月17日
本棚登録日
2016年9月17日
1
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『語彙力こそが教養である (角川新書)』のレビューをもっとみる

『語彙力こそが教養である (角川新書)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

いいね!してくれた人

ツイートする