中南海――知られざる中国の中枢 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店 (2015年4月22日発売)
3.05
  • (2)
  • (4)
  • (8)
  • (7)
  • (0)
本棚登録 : 96
感想 : 18
4

故宮の西側に隣接する中南海。ここで中国の国政が司られているらしい。
社会主義国であり、超エリート大国である中国らしい政治の姿とも言える。中国のエリート層にとって「中南海入り」することが大きな目標となっていることは容易に想像がつく。

中南海にいる党指導部の世代交代にも厳格なルールがあるようだ。10年単位で世代交代が着実に行われているところに、底辺が広い中国の底力を垣間見ることができる。

また、党高級幹部の子弟もそのほとんどが米国、しかもハーバード大学への留学をしているとのこと。人脈形成の点において、米中関係はすでに日米関係を超えている。
近い将来、東アジア政治が米中を中心とした枠組みの中で行われるのは間違いないだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年7月31日
読了日 : 2015年7月31日
本棚登録日 : 2015年7月31日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする