たべものを題材にさまざまな人間関係を書いたエッセイ集。そこには一種向田邦子のドラマを思わせるような、道具立ての上手さがある。個人的に面白く思ったのは、著者が長く務めていた三菱重工の「自社およびグループ製品愛好」および「お取引先製品愛用」を書いたエッセイや、都市対抗野球の話。愛社精神という、ノスタルジーにも似た甘酸っぱい優しい響きが、この本の中には漂っている。
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カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2006年3月9日
- 本棚登録日 : 2006年3月9日
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