元祖おされ漫画家、桜沢エリカのファッションエッセイ漫画。漫画家のひとのライフスタイル談義って、安野モヨコや一条ゆかりやよしながふみ(そういえばデビュー前の高河ゆんもそうだった)なんかの例をとってもわかるようにすごく面白い。写真とかで構成された同様の本より、なんというか「夢」のようなものが織りこまれているような感じがあって、読んでいて楽しいんだよね。絵と写真が一緒にのっていたりするものは更に面白い。絵ではひたすら綺麗に美しく描かれている自慢の逸品、例えばソファーとかセーターとかなんかが、実際の写真でみるとうっすら毛玉があったりする。そういうのを見るのが、何かを愛してしまって大事に大事に使うんだけどやっぱり使用頻度に比例して若干くたびれてきてしまって、でもやっぱり好きでそれを漫画に描いてしまう、そういうところが、そういう気持ちが読み取れるようなところが堪らなく好きです。猶、この本、さすが桜沢エリカといったところでしょうか、やっぱりエルメス漫画が付いてます。別の本で、或る一つのエルメスのバッグを巡って色々な人の人生を語る、という連作漫画を描いていましたが、今回はバッグそのものが主役の漫画。うーんすごいな、バッグの気持ちかあ。私もちゃんと(エルメスじゃない普通の鞄だけど)大事に使おうっと。
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カテゴリ:
ファッション
- 感想投稿日 : 2006年11月13日
- 本棚登録日 : 2006年11月13日
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