朝日新聞社1989年4月25日第一版。手塚治虫未完絶筆。ファウストを題材にしているとのことだが、若返り+輪廻転生+生命誕生の神秘など、手塚治虫が取り組んできたテーマが網羅されている。
学生運動を舞台にしているのは、戦争に対する闘争として評価しているのか、日本の歴史の転換点として意識しているからなのか、もっと違う世界観を採り上げているのか。いずれにしろ学生運動を中心とした世界の矛盾を突き、ストーリー展開のトリガーにしているように思う。
第二部が開始しているところで筆が折れているわけだが、この作品が完成していたらどのような大作になっていたのか、想像するだけでも楽しいが残念でもある。
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- 感想投稿日 : 2020年5月24日
- 読了日 : 2020年5月24日
- 本棚登録日 : 2020年5月24日
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