完璧な経済システムなど存在しないであろうし、資本主義が欠点を内包しているということは理解できる。けれど、本書の歴史主義的なアプローチによって、現在すでに資本主義が終焉を迎えている、とするのは、少し飛躍があるのではないかという気がする。著者が指摘しているのは、16世紀の大きなパラダイム変換が行われた時代と現状が酷似しているという、いわゆる状況証拠に過ぎないのではないかと感じるのだ。勿論、危機感を持って対処すべきであるということは正しいと思うのだが。
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- 感想投稿日 : 2014年9月17日
- 読了日 : 2014年9月21日
- 本棚登録日 : 2014年9月17日
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