ドケチな広島、クレバーな日ハム、どこまでも特殊な巨人 球団経営がわかればプロ野球がわかる (星海社新書)

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本棚登録 : 99
レビュー : 13
著者 :
yasukoさん 2017年   読み終わった 

著者は「金融ジャーナリスト」として活躍中の人だ。
「プロ野球の球団経営を、経済を切り口にして見たらどうなのか」という観点で書かれた本。

プロ野球の球団は経営の数字をオープンにしているところが少ない。著者は取材を申し込んだりアンケートを送ったりしたがほとんど反応はなく、関係者の講演会や著書をあたったり、国会図書館で過去の新聞を調べたり、地道な努力で書き上げられている。

揃わなかった数字は著者の長年の経験から予測で埋められたものもあるが、読み解き方はさすがプロ。
知識と経験に裏打ちされた解説はとてもわかりやすく、これは「金融・経済」という専門性と、(この本のためとはいえ)12球団のホーム球場すべてに足を運んだ著者のプロ野球への愛情の両方が揃って初めてできた、希有な本だと思う。

球団の歴史も違えば考え方、親会社からの位置づけも違う12球団。ふだんはひいきのチームのことくらいしか見ていないが、違いがわかって興味深い。

数字の読み解きにはそれなりのリテラシーが必要だが、改革に成功したといわれるDeNAの話題が面白いと感じた人は、楽しく読めるはず。

ちなみに、著者は女性。球場のトイレについて詳細に書いてあるなど、細かいチェックポイントは女性ならではかも。

レビュー投稿日
2017年12月22日
読了日
2017年12月20日
本棚登録日
2017年12月8日
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