勉強できる子 卑屈化社会

  • 宝島社 (2016年12月10日発売)
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感想 : 24
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ネットで見かけて読んでみた。
小中学校で勉強ができると不当に貶められて苦労した、という人は案外多いらしい。

なぜ運動ができたり、絵が上手い・歌が上手いなどの才能はポジティブに評価されるのに、成績がいいとネガティブに捉えられるのか。

その理由を、歴史的・社会的な面も含めて切り込んでいく、意欲的な本。
今まさにそれで苦労している子供たちに、どうすれば生きやすくなるか、というひとつの例も提示してある。

ツイッターの「勉強できる子あるある」に始まり、著書は「あるある本」として出したかったそうだが、それ以上に深い考察があり、面白く読めた。
「飛び級」制度を日本でも取り入れれば、勉強できる子にも、苦手な子にも解決策になるかもしれない。

胸に覚えのある人はどうぞ。当時のルサンチマンが少しは晴らせます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2017年
感想投稿日 : 2017年6月8日
読了日 : 2017年6月8日
本棚登録日 : 2017年6月8日

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