夢枕貘の「陰陽師」シリーズの100本目の作品。
宇治の妙法寺の僧、善智の鼻が長くて困っている。薬や陰陽師に頼んでも短くならなくて諦めていた。そんな時、ぼろぼろの衣服を纏った法師陰陽師の蘆屋道満が女童を伴ってやってくる。そして女童が善智の鼻を吸うと、99の虫のようなものが出てきて、鼻は短くなった。
一方、安倍清明と源博雅は、帝に呼ばれていた。牧馬と言う琵琶の名器が鳴らないので呼ばれたのだ。
一見、無関係な様に見える、二つの話が百で繋がって行く。
シリーズ1本目の、玄象という琵琶ーと呼応している。
文章は読み易く、絵も美しい。長文が苦手な中学生に、もちろん大人にもオススメ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
中学生
- 感想投稿日 : 2017年11月29日
- 読了日 : 2017年11月29日
- 本棚登録日 : 2017年11月29日
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